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ティファニーで朝食を (新潮文庫) 価格: 580円 レビュー評価:4.0 レビュー数:8 映画ではヒロインのホリーはオードリー・ヘップバーンが演じているが、
これは原作に出てくるホリーとは別物と考えていいだろう。
明らかに印象が違う。
と同時に、今再び映画化されるとしたら誰ならホリーを演じることができるだろうかと考えてしまう。
翻訳者の村上春樹は解説において、カポーティの文体を絶賛していたが、
今度は原文で読んだみたいと思った。 |
意味がなければスイングはない (文春文庫) 価格: 570円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9 著者の音楽に対する主張が詰まっている。
スィングとタイトルにしてあるので、ジャズと思いきや
クラッシックからJポップまで取り上げている。
著者の音楽に対する誠実さが行間にあふれている。
1つの音楽論の最後の部分は、「なるほど、なるほど」と納得する程である。
音楽の造詣の深さを示している一冊である。
読んでみよう。
意味(内容)を読み取ろう。
スィングしよう。
音楽を聴こう。
次の音楽論を期待しよう。
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ノルウェイの森〈上〉 価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:130 20年以上ぶりに再読した。同世代の作家たちが、学生運動華やかりし頃の自分探しを
題材にして私小説的なものを世に送り出して脚光を浴びていたが、この作品は、最終
ランナーが先行者をぶち抜いてしまったように、普遍的な輝きを今でも放っている。
ストーリー性と言うよりは、複雑で不可解な人間心理の葛藤を丁寧に解きほぐして
いこうとする作者の姿勢と、性的な行為の描写を、その背景にあるものまで、文面に
浮き立たせるかのような才能が、本作品の成功の理由ではないだろうかと思った。 |
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ノルウェイの森〈下〉 価格: 1,365円 レビュー評価:4.0 レビュー数:40 この作品には、心療病棟、自殺、失踪とういくらでも暗く深刻にすることができる要素があふれているのだが、読後は重々しさがなく、喪失の切なさのみが残った。結局、主人公の周りの自殺していった人々、その死に直面した時の苦しみも、振り返れば「過去」でしかない、そして過去の記憶は望もうと望まないと誰もが喪失していくということだと思う。 青春のはかなさや切なさを描いた傑作である。 また、派手な仕掛けはないのに、この作品の舞台の1970年前後の熱さとけだるさが混沌としている雰囲気を読者に感じさせることに、村上氏の技巧の高さがある。 |
風の歌を聴け―Hear the wind sing 【講談社英語文庫】 価格: 714円 レビュー評価:5.0 レビュー数:8 ご存知、村上春樹さんのデビュー作です!
まずはクオリティーの高さにビックリ!
最初からこんなに書けたんだ?、すごい!と感じました!
これを読んだら作家をめざす人のほとんどが尻込みしてしまいそう!
英語のほうですが、村上作品のメジャーなものは英訳されているのですが、、
いつも思うのは翻訳者の質の高さです!
他の作家だと、原作と翻訳が「別の本」のようなものが多い中で、
村上さんの翻訳者はレベルが高いのか原作世界とのずれが少ないのです!
むしろ翻訳のほうが村上さんの世界が、わかりやすいかも?と思う |
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