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村上春樹のお買い得情報をご紹介しています。









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少年カフカ
価格: 998円 レビュー評価:4.5 レビュー数:21
村上春樹編集長『少年カフカ』新潮社

『海辺のカフカ』を読んだたくさんの読者が繰り出す「あれはこうで、これはああか?」という怒涛の質問攻めに、作者の村上さんが「こうでもない、ああでもない、でもそうかもしれない」とひとつひとつ丁寧に答えていきます。『海辺のカフカ』刊行後、数か月間だけインターネット上で繰り広げられた読者と村上さんとのやり取りを記録したのが本書です。

「また村上さんの本か…、ほんとうに好きだよなぁ」と呆れられるかもしれませんが、ほんとうに好きなのです。

ずいぶんと多く人が『海辺のカフカ』を読んで、ず
ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)
価格: 620円 レビュー評価:4.5 レビュー数:8
1984-86年(村上氏35-37歳)に雑誌「クラッシィ」に掲載された25のエッセイ。

特に気付きを与えてくれるというのでもなく、村上春樹的なユニークな視点で捉えた事象が淡々とまったり&ゆるりとしたかわいらしい安西水丸さんの絵の伴奏付きで描かれてます。

「ゆるい時間を過ごしたいなぁ」なんて時にはお薦めできると思います。でも、自分がこの先果していつ読み返す時が来るのか、、、
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)
価格: 1,470円 レビュー評価:4.0 レビュー数:7
ハードボイルドになじみのない世代にとって
ハードボイルドとはこういうことを言うんだなとゆーよーな
主人公フィリップ・マーロウ。

その言動は常にシニカルでタフでかっこいいとも言えるが、
普通に考えるとちょっとかっこつけ過ぎじゃないのと思ってしまう。
しかしどこまでもハードボイルドに徹し、呆れかえるほど
皮肉が飛び交うこの作品世界では
そう言ってしまうと成立しなくなってしまう。
ちょっと非常識な位徹底したハードボイルド。
それこそがこの作品なのだろう。
好き嫌いは
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)
価格: 600円 レビュー評価:4.5 レビュー数:25
村上春樹の最初の短編集。
書かれた時期は「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」のあたり。
私がこの短編を読んだのは随分後だったが、初めての短編集だったと知って驚いた。
基本的には長編小説家で、その合間に短編小説を書いたり、翻訳をこなしたりするのが村上春樹。
それでもその短編小説はいつでも一定のクオリティを保っているのが村上春樹。
この短編集を読んで改めて気づくが、彼は「最初から」短編が上手かったのだ。
ファンに評判の良い「午後の最後の芝生」はこの短編集に収まっている。
私もかなり大好きだ。
海辺のカフカ〈下〉
価格: 1,680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:60
15歳の誕生日に家を出た少年は、高松で「長いあいだ探し求めていた場所」と感じる私立図書館にたどり着く。館長の佐伯さんと手伝いの大島さんが運営するその図書館に、毎日のように通う少年。しかし8日目の夜、突然意識を失った少年は、神社の境内で血まみれになって倒れていることに気づく。一方、東京中野区で猫探しを仕事とする老人ナカタさんは、ある日、縦長の帽子をかぶり、長靴をはいた奇妙な男と出会う。第2次大戦中に起こった不可解な事件、「カラスと呼ばれる少年」、1枚の絵画と歌、殺人、少女の幽霊…。多元的で重層的に構築されていく物語たちはミステリアスに絡み合いながら、やがて高松へと収斂(しゅうれん)する。
モンキー ビジネス 2008 Fall vol.3 サリンジャー号
価格: 1,050円 レビュー評価:5.0 レビュー数:4
僕はどうしても『バナナフィッシュにうってつけの日』のシーモアの印象が強く、何度も何度も読んでしまう。
『エズメに』もバナナフィッシュのシーモアの妻ミュリエルとミュリエルの母との関係を思わせる。主人公の妻が「母が遊びに来るので結婚式への招待を断る」くだりは、まさに、シーモアを思わせる。
「エズメに」は、とても英国の雰囲気を感じさせて、エズメのせりふが英国的プライドを感じさせるのだけど、不思議と嫌みじゃなくて、むしろかわいさを覚えさせるのは、主人公の年齢のなせる業なのでしょうね。
サリンジャーの小説には子供が「イノセント」な存在として出現してきます。
パン屋再襲撃 (文春文庫)
価格: 490円 レビュー評価:4.0 レビュー数:30
村上春樹の短編集の中で最も好きな作品。
一編一編のクオリティが非常に高い。

「パン屋再襲撃」
まず、この「再」襲撃の意味についてだが、登場人物は短編集「カンガルー日和」の中で若い頃に一度パン屋を襲撃した過去を持つ。
だから、「カンガルー日和」を事前に読んだことがあれば倍増とまでいかなくても、楽しさは増す。
そして、当時のパン屋襲撃の呪いが今は結婚した夫婦に襲いかかる。
呪いによって真夜中に激しい空腹感に苛まれた夫婦は、車を走らせ「マクドナルド」を襲うことにした。
夫婦の呪いは解くことができるのか
物語論で読む村上春樹と宮崎駿 ――構造しかない日本 (角川oneテーマ21)
価格: 740円 レビュー評価:4.0 レビュー数:8
 本書を読むと物語作りの裏側を知ってしまい、折角面白く読んでいた本がつまらないもの思えてしまうのではないかと心配になる方は、少なからずいらっしゃると思います。その意味で本書はパンドラの箱とも言えるものでしょう。小説の基本構造を知ることは、物語を作る設計図によって物語づくりを一般化する役目と、読み手のレベルを上げる役割があります。特に後者につきましては、ただ設計図をなぞった駄作を選別するのに役立ちます。読者の目が厳しくなればそれだけ供給側もレベルアップせざるを得ず、無駄な出版物が減るというものです。

 しかしながら本書を読むにあったっては、それなりの読書量と清濁併せ呑
海辺のカフカ〈上〉
価格: 1,680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:150
私が変わっただけなのかもしれないが、かつてノルウェイやねじまき鳥、羊の時の様な読後の満足感に浸れなかった。
毎度の様に性行為と人死と精神病患者が出てくる「だけ」に見えてしまい、細部のアラを拾いたくなってしまう。

何を基にしているのか判っても、そこから先に広がらない。
繰り返される"metaphor"という表現が目に付いてしまう。
隠喩を考え、楽しもうという気にならない。
クローズしない事を楽しめない。



以前は突飛な設定や繰り返される性行為、人々の発言もすんなり受け入
辺境・近境 (新潮文庫)
価格: 500円 レビュー評価:4.5 レビュー数:26
 本書を読んで、ここと同じ辺境なり近境に行ってみたいと思う輩はまずいないだろう。あくまでこの旅行記は作家ハルキ・ムラカミの独断と偏見に拘ることに過ぎないからだ。特にアメリカ横断、こんなアメリカ、行きたくもなければ見たくもない。「世界ふれあい街歩き」ではないのだ。

 とはいっても、讃岐のうどん屋紀行だけは、うどん好きな私にはためになる企画であった。21世紀の現在、ここに紹介されたおうどん屋さんがまだ残っていればいつぞやは行ってみようかなと思う。

 それと旅のまにまにムラカミが読み綴るいくつかの書物が、ブックガイドになって興味深い。そのなかで、
Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選
価格: 680円 レビュー評価:5.0 レビュー数:16
アメリカ文学らしい、ありきたりのことだけれども、その人の視線でしか語れない物語を淡々と語る切り口では、この人に並ぶものはいないでしょう。
どうでもいい話なのに、なぜか心に残る話がたくさん詰まっています。
ナイン・ストーリーズ
価格: 1,680円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2
大人たちは「バナナフィッシュ」を探し求めるが、次第にそれを探しても見つからないことを嘆くポーズがブンガク的・ゲイジュツ的で「格好いい」ファッションになり、シーモアはそんな見えないバナナフィッシュに囲まれた大人の欺瞞に絶望している。シビルの「バナナフィッシュが見えた!」という無垢な歓声によってバナナフィッシュは可視化され本来の輝きを取り戻す。だからシーモアは嬉しさのあまりテンションが上がりすぎて、ついこめかみをぶち抜いちゃったのだ。
最終更新日:2010年02月05日

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